ストレス

ストレスとは

ストレスとは専門的な表現をすると、心身の適応能力に課せられる要求、およびその要求に
よって引き起こされる心身の緊張状態を包括的に表す概念、となります。
心の状態は直接見ることが出来ないのですが、常に信号を送っています。
この心の信号を無視しないことが大切で、無視すると身体に信号が送ることがあります。
それをストレス反応といい、放って置くと身体の病気になってしまうこともあります。

危急反応

危急反応とは呼吸に関係する心拍数の増加、血圧の上昇、発汗や瞳孔の拡大などのストレス
に対する身体的反応のことです。
この危急反応の原因は交感神経系の興奮による反応です。
危急反応はもともと、生物が敵と遭遇した時に運動機能を高めて生き残るために闘争や逃走
をしやすくするための反応だと考えられています。
野生での危急反応は、基本的にはとても有効な反応です。
しかし人間社会では闘争も逃走も許されず、この生存のための機能が心身症などの不適応を
引き起こしていると考えられます。

失感情症

失感情症は、失感情表言症あるいは感情言語欠乏症とも呼ばれます。
心身症や依存症の人によくみられる症状で、自分の中にある感情に気づきにくく、またその
内的感情を言葉などでうまく表現できない状態のことをいいます。
失感情症の特徴は、自分の感情を表現する能力だけではなく、他人の感情を認知する能力や
想像力も貧困になることです。

フラストレーション

フラストレーションとは欲求不満、要求不満、要求阻止とも言います。
人は欲求が起こると、その欲求を満たすための行動を行います。
しかしなんらかの原因によってその欲求を満たすことができないと、満足できない不愉快な
気分になり、この状態をフラストレーションの状態といいます。

欲求不満耐性

フラストレーションの状態に陥ったとき、攻撃的反応などの不適切な行動をとることなく、
その状態を我慢して耐えれる人もいます。
このようなフラストレーションに耐えうる能力、乗り越える能力のことを、欲求不満耐性と
いいます。