不安障害

強迫性障害

強迫性障害とは、理性的な思考と不合理な観念との間で苦しむ不安障害です。
自分でもおかしいと思いながら強迫観念を抱き、それに従う強迫行為を何度も繰り返すこと
に多くの時間を浪費します。
強迫行為は強迫観念を取り除くための行動で、無意味で不必要とわかっていても不安になり
止めることができません。

恐怖症

恐怖症とは、現実には危険のないものや状況に対して強い恐れや不安を感じ、そうした状況
を避けようとすることです。
自分でも理屈に合わない恐怖とわかっていても、気持ちをコントロール出来ません。
恐怖症は広場恐怖、社会恐怖、特定の恐怖に分類されます。

社会恐怖

社会恐怖とは、グループ間で注目されることへの恐れを主な症状とする恐怖症です。
自分の行動が他人から異常に見えたり不適切に見えたりすることを気に病んで、その不安が
赤面や声の震えとしてあらわれ、それも恐れの対象となります。
そうした状況を避けるようになり、社会生活に支障をきたすこともあります。
一般的に自己評価の低さや性格に関連するものとされ、治療しない限りは慢性的になって、
社会活動を避けながら生活することになってしまいます。

パニック障害

パニック障害とは、突然起こってくる身体症状に不安と恐怖を感じる恐怖発作を繰り返し
起こすことが主な症状である不安障害です。
恐怖発作は、激しい動悸や胸の痛みなどに突然襲われるもので、当人は死の恐怖に直面する
ことになり不安になります。
症状は10分以内にピークに達しますが、数分後には治まります。
当人にっては苦痛で恐怖の対象となりますが、危険ではありません。

広場恐怖

広場恐怖とは、広場などの広い場所で何かあった時に、逃げたり隠れたりすることが難しい
場所に対する恐れを主な症状とする恐怖症です。
乗り物恐怖、外出恐怖、などもここに含まれます。
日常生活の中でも、バスや電車や映画館の真ん中に座ったり、銀行やスーパーマーケットに
入ることが苦痛になることもあります。
広場恐怖が原因で家から出られず、ひきこもりの状態になってしまうこともあります。