インテーク面接
                    相談者であるクライアントに対して、最初に行われる面接のことです。
                    受理面接、初回面接ともいいます。 
      インテーク面接の目的はクライアントにカウンセリングの趣旨を明確に説明し、抱えている
      問題の内容を把握して、カウンセリングが可能かどうかを判断するためです。
      可能であると判断したら、治療の方針を決めたり解決の手がかりを探します。
      氏名や生年月日、連絡先など事務的な情報と、カウンセリングに必要と思われる家族構成、
      病歴などについても情報収集を行います。
転移
                    カウンセリングをしていく過程で、クライアントが無意識に、カウンセラーである治療者に
      対して過去に出会った人物に対して抱いたものと同じ感情や態度を示すときがあります。
      これを転移といい、転移には陽性と陰性があります。
      陽性転移の場合には信頼や尊敬、感謝などの良い感情を、陰性転移の場合は敵意や恨みなど
      攻撃的な感情を抱きます。 
      治療者はこれらの感情を分析することでクライアントの心の中に迫っていき、治療に活かす
      ことができます。 
      クライアントが自分の依存や不安に気が付いて、こうした転移を乗り越えると、治療者との
      信頼関係が深まりカウンセリングもスムーズに進みます。 
      クライアントの転移感情はじつに複雑で、甘えと恨みとが裏表になっていたり、恋愛感情の
      あとに攻撃性を示すなど、両方が現れることもあります。
      そうした感情が強く表れると、治療者が巻き込まれてしまうこともあります。
      逆に、治療過程で治療者がクライアントに特殊な感情を持つことを逆転移といいます。
自己開示
                    自分の情報を言葉で伝えることが自己開示です。 
      自分のことを相手に上手く伝えられると、相手もそれに応えて語ってくれ、そういった人間
      関係が構築されると日常生活が充実します。
      自己開示には、感情をはき出すことで浄化したり、話をすることで自分の意見が明確に見え
      自分の能力や意見の妥当性を評価できる、などの機能があります。
